昨日は、四日市市で開催された学会に出席してきました。
その中で職業柄日々高齢者の方のバランス能力UPを目指して訓練をしている
私にとって特に興味深く聞かさせて頂いたテーマがありました。
それは、『大腿四頭筋訓練がバランスに及ぼす影響』
学会発表詳細は省略させて頂くが、…
その結果は、
『訓練群は非訓練群に比し、FRtest(動的バランス能力)は有意に増加し、
閉眼片足立位テストと重心動揺(静的バランス能力)に有意差は見られなかった。』
とのことです。
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『バランス=大腿四頭筋』を何故取り上げたのか??
??
・静的バランス能力について…
そもそも抗重力筋は?実際にそれら筋が立位姿勢保持にどう働くのか?
そのなかで大腿四頭筋の働きは…??
??
大腿四頭筋は良くPickUpされるメジャーな筋の1つだが、
実は立位姿勢保持にあまり重要でない事が知られている。
(立位姿勢の際に大腿四頭筋を触ってみればわかる…)
更に開眼片足立位ではなく閉眼とした意味は??
・動的バランス能力について…
転倒予防について、そもそも転倒はどの方向への転倒が一番多いのか?
そのなかで重要となる筋は?
と考えると、
『体幹と下肢のふらつきを制御する』
ことと、
『ふんばる能力』
が重要だと察する。
その意味で、
身体の腹側に位置する大腿四頭筋のみを訓練するのは??
更に2関節筋である特徴を考えると…??
学会発表ではある1つの目的をもってその方向からの研究がすすめられがちだが、
より臨床に近い基礎研究となるべく発表があれば更に良かったのでは??
と愚痴ってしまう今日この頃です。
『基礎研究の先に臨床、患者様あり。
患者様の今、将来を支えているのは基礎研究のお陰である。』
その両者を尊重し、日々研鑽する事が重要なのである。
(悟りをひらいたみたいですが・・・)
学会終了後は、皆と御在所ロープウェイへ遠足…
少し曇っていたせいかあまり紅葉が綺麗ではなかったのが残念。
来年の学会は何処だろう(--)
リハビリの家 ふくざわ
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